【書評】『世界の日本人ジョーク集』
記録的猛暑が日本中を包んでいる中、特に都会は地獄だ。
クーラーをガンガンに効かせたオフィスはいいものの、
一歩でも外に出ると、自然の猛暑にプラスで室外機からの熱風が、
容赦なく襲ってくる。
「もう嫌だ」「出たくない」
そんなおり、私のような企業戦士のオアシスが、
コンビニである。
入って最初に駆け込むのは、アイスコーナー。
それから、氷の入ったカップを手に取り、
レジへ直行。
そこで見かける店員は外国人ばかり。
あれ?日本人は何処へ。。。
そう。
新宿のコンビニは外国人の方が大半だ。
少し前はアジア系の人が多かったのだが、
最近は、もっと遠方出身の方もちらほら。
これからは、アメリカよろしく、
日本も多民族国家の時代に近づいているのだ。
- フランス人=美食家
- イタリア人=カサノバ
- ドイツ人=真面目
こんな感じに何となく国民性みたいなイメージはあると思う。
では、我々日本人は外国人からはどう見られているのか?
前置きが長くなったが、
それをおもしろおかしく紹介してくれるのが本書である。
特に面白かったエピソードを一つ紹介しよう。
豪華客船沈没!
ある豪華客船が航海の最中に沈み始めた。
船長は乗客に速やかに船から離れて、
海に飛び込むように指示をしなければならなかった。
船長は、それぞれ外国人乗客にこう言った。
アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には「飛び込むことが紳士としてのマナーです」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則です」
イタリア人には「飛び込めば女性にモテますよ」
フランス人には「絶対に飛び込まないでください」
そう言うと、皆飛び込んだが、
ただ一人だけ、飛び込まない乗客が残っていた。
最後の乗客に対して、船長はこう言った。
「みんな飛び込んでますよ」
そう言って安心したのか、最後の乗客も飛び込んだ。
最後の乗客は日本人でした。
集団心理に弱い日本人の性格が現れた秀逸なジョーク。
この本は2005年の本なので正直少し古いと感じることも少なくないが、
そこはあくまでもジョーク集として見ることができる。
モノ・カネだけでなく、ついにヒトも、
垣根を超えて日本にどんどん来ている中、
否が応でも日本人として意識をする機会が増えてくる今、
参考になる本だと思う。